今日はみなさまに感謝を込めたメッセージを…
昨日たくさんの方々との素敵な出逢いがありました。
それは…埼玉県日高市の自家焙煎珈琲「ジュリアン」で開催されたボサノバ・コンサート。
事の始まりは先月19日のこと。
私の元に一通のメールが届いた。
昨年8月、東松山市の珈琲アトリエ「アズ」での私の個展に
コンサートを企画してくださったミュージック・ハーツの金子ヨリ子氏からである。
内容はこうであった。
今回の震災のためのチャリティー・コンサートを企画。
被害を受けられた方に直接届けられる力を実感したい。
売上げの一部を義援金として私に受け取って頂きたい…と。
私の中に言葉にならない温かな想いが駆け巡った。
だが一方で私は恐縮し、同時にためらいも感じたのである。
私の家族、実家は無事であったし
もっとたくさんの方々が苦しまれているのだから…
特に震災孤児などの心境を考えると心が苦しい…
私に出来ることは何かないのか…
ずっと想いを巡らせてきたが私自身まだ結論が出せていないからである。
だが、幾度となく金子氏とメールを重ねていくうちに
私は序々に金子氏のお心遣いを素直に受け入れていったように思う。
それは、涙がでるような「心」が込められていたから…
そして運命とも思えたことに…
コンサートに出演されたギタリストが松澤淳志・三恵子夫妻と交流があったのである。
彼の名は木村純 氏…ボサノバ・ギタリストの第一人者。
事実、淳志氏・三恵子氏のお宅ではいつも木村氏のCDが流れており
心休まる穏やかな時間を過ごしながら、共に励まし合い、苦難を乗り越えてきたのだ。
………幸せな時間だった。
私は生涯この日のことを忘れないだろう。
途中、何度も涙が出そうになりながら笑顔をつくった。
楽しかった…うれしかった…
木村氏の強くしなやかなギターの音色…
田坂 香良子 氏の軽やかで艶やかな歌声…
私は彼らの織りなす音楽に『音の粒』というキーワードが浮かんだ。
それは、3月11日以降たくさんの方々が流した涙の粒なのか…
だから、私はアントニオ・カルロス・ジョビンの『3月の雨』を、
そして4月22日のメッセージでも紹介した『ムーン・リバー』をリクエストした。
みなさまとの新しい出逢い…心温まる励ましの言葉、握手、そして笑顔…
私は今、この上なく心満たされています。
人生にはこのような素敵なことが本当にあるのですね。
これからの私は、みなさまの想いを
少しでも多くの方々におすそわけしていきたいと思っています。
そして、心のこもった義援金本当にありがとうございます。
どのように活用させて頂くか少しだけお時間をください。
みなさまの想い…故郷の復興のために確実に「活かし」「届けたい」と思います。
故郷に素敵な花を咲かせるための大切な種を
勇気を持ってこれから大切に育てたいと思います。
まだまだ書き忘れている感謝の気持ちがたくさんある気がします。
この場をもってお詫びさせて頂くことをどうかお許しください。
木村 純 氏
http://jun-kimura.jp
田坂 香良子 氏
http://perigosa-kayoko.com
自家焙煎珈琲「ジュリアン」
http://coffeejulian.com
最後に…だいぶ先の話になりますが、私の個展のお知らせ。
9月に東松山市の珈琲アトリエ「アズ」にて約1ヵ月に渡り個展を開催致します。
期間中の9月25日には今回ご出演されたギタリスト・木村 純 氏のコンサート開催が決定致しました。
金子ヨリ子氏、木村純氏、松澤淳志氏・三恵子氏、そして私。
何とも不思議で素敵なコラボレーション…
ちなみに、これに関してはカトリーヌ氏にも協力をお願いするつもり。
なぜなら、フィリッポ・フィオレンティーニ氏の足音が再び聴こえてきたからである。
この件については後日。
画像は幼き日の私。
おそらく2歳頃のものと思われる。
