2018.3.31[Sat]
『幾たびの傷心』

私の記憶の中には
圧縮された形式がある
ただし、それは常に気まぐれなのである

瞳を閉じたとき
きれいな
ほのかな気分が
甘く切なく漂うことを
知っている

きみの歩く道は
まるで帆をはった船のように
押し動かされてゆく

水平線は
底知れぬ宇宙

光満ちた
不可思議な宇宙船

声の美しいひと
エウロパ

善良なる魂は
平らな場所に微笑む

それは
宝石のような
アラベスク模様に根ざした
幾たびの傷心

2018.3.17[Sat]
『内的鍵盤』

要素的感覚が生まれる諸中枢は
いわば、異なった二つの側、
畢竟、前方と後方から発動される。

内的連続から生まれた
生きた統一は
一体どこに存在しているのか。

自然な弛緩と緊張の考察。

『持続』は『内的鍵盤』
決して瞬間を持ち得ないのだ。



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